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公認心理師コラム「ストレスマネジメントとコミュニケーション」

第一話「良性ストレス(Eustress)と悪性ストレス(Distress)」


ストレスの多い環境やそれに伴う行動は私たちの心身の健康に多大な影響を与えています。心のストレスとは、「自分の思い通りにならないこと」を認知しているときに生じますが、それはつまり、要求と現実のアンバランスの状態です。ストレス社会といわれる現代において、「ストレスをなくす」ことを目指すのは現実的とはいえません。ストレスには、良性ストレス(Eustress)と悪性ストレス(Distress)があります。良性ストレスとは課題達成や問題解決のために必要な「チャレンジ、集中力、学習、成長、団結、想像、生きがい、幸福感、健康感を生み出すもの」であり、悪性ストレスとは「逃避、過労、人間関係障害、大失敗、抑うつ、疾患、病気を生み出すもの」と定義されています(宗像,2000)。ストレスを悪性化せず良性のエネルギーとして活用するために、まず職場の同僚やご家族とのコミュニケーションの機会を大切にしてください。またコミュニケーションツールの一つとして、オリナス・ホットラインへの投稿もぜひご活用くださいませ。

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オリナス・ホットライン(メンタルヘルス&ハラスメント分野運営協力)

公認心理師・看護師 田中京子氏 

カウンセリングオフィスKR代表 https://www.co-kr-2010.com

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※「オリナス・ホットライン」フル版・クイック版は

原則、顧問契約の特典としてご利用頂けるサービスツールです。

詳細はお問合せ下さい。https://orinas.co.jp/ask-orinas.php

公認心理師コラム「ストレスマネジメントとコミュニケーション」

第二話「良性ストレス(Eustress)の活用例」


「ストレスとは厄介なもの」というイメージが一般的ですが、前回お話ししたように良性のストレス(Eustress)も存在します。良性ストレスの活用例をご紹介しましょう。例えば、仕事上求められるさまざまな資格試験は、自分の都合(仕事の多忙さや受験への準備状態)とは関係なく日程が決まっています。計画的な取り組みや集中力を発揮できるのは、本番までの「期限がある」からこそでしょう。また、日頃なかなかコミュニケーションをとりづらい先輩や上司でも、「試験対策を相談する」という名目があると、交流を深める機会をつくりやすくなります。さらに、同じ試験を受ける同僚とは切磋琢磨しあいながら、「よきライバル」として互いに学習意欲を刺激しあうこともできるかもしれません。もちろん、結果によっては厳しい現実と向き合う必要も出てくるでしょうが、少なくとも、周囲からの評価を失うことを恐れて準備不足の自分に後悔するだけで終わることはないでしょう。そして、それまでのプロセスを「全て無駄」だと否定する気持ちに陥って「立ち直れない」という事態は避けられるでしょう。たとえ失敗したとしても、積極的なコミュニケーションで構築した関係に支えられながら「自分を信じて次につなげる」エネルギーを生み出す力は、本来、誰にでも備わっているものです。良性ストレスのエネルギーを活用できるコミュニケーション豊かな職場づくりに、ぜひオリナス・ホットラインをお役立てください。

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