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【21世紀経営クラブ】経営ワンポイント情報・不易流行『どこから見るかで景色は変わる』

顧問先のS社長と「今は不景気だろうか」ということが話題になった。S社長いわく「お客様を訪問しても、厳しい話が多いが、何も行動しないで、自ら進んで価格競争に入り、価格が安い、条件が厳しいと言って嘆いている人が実に多い。お客様のことを何も知らないで、自分の技術や商品の研究や挑戦を何もしないで、厳しい、辛いと言っているのを聞くと悲しくなる。

厳しいなら、営業の幅を広げるとか、今まで扱っていない商品の研究をするとか、やることはいくらでもあるのに、やっている節はない。やみくもに新規開拓しても足元を見られて異常な価格提示を求められ憤慨するのは逆効果だ。当社はおかげさまで好調に推移している。いまは、足元をきちんと見つめて、やるべきことを実直に行い、お客様に喜んでいただくよいチャンスだと思っている。今日のこの日が有るから、素直に謙虚になれるし、工夫研究する。頭と心はいくら使ってもよくなることはあっても悪くなることはないので思いっきり使えと言っている。今ほどチャンスの多い時はないのではないか」と言う意見だった。

全く同感である。松下幸之助氏は不況は贅肉を取るための注射で有り、今より健康になるための薬で、物の価値を知るための得難い経験であるから、いたずらにおびえるものではないと喝破しておられる。現在から未来を見ると乗り越えられないような高い高い絶壁がそびえているように感じるかもしれないが、横から見れば壁の裏には一面の花園である(かもしれない)。正面からぶつかるには危険かもしれないが、少し遠回りになるが越せない高さではない。壁の向こうにある山の頂上から見ると、多くの人々が絶壁の前で嘆き悲しみ諦めているが、自分を信じて、自らを律して、訓練を怠らず、要領をかまさず、自分の力で、一歩一歩前進してくる大軍を目にすることができる。

今は、不況や不景気では決してない。今までの平坦な道に突然巨大な絶壁が立ちはだかり、このまま進んでは危険だと、道を変えるよう促してくれたのである。マスコミの総悲観一色の風潮にごまかされることなく、足元を見つめて、一条の光がさしている道を目指して進んでゆこう。

by 21世紀経営クラブ ㈱目加田経営事務所 目加田博史


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