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【オリナスコラム】地方中小企業再生!<12回>あなたの会社の経営力は大丈夫ですか?

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前回迄のあらすじ;緊急会議で、中堅幹部である後継者が、赤裸々に、「経営が困難になった原因」を説明した。あまりにも、社長の強いリーダーシップに依存し、健全な組織運営とは言えなかったのだろうか。取締役会が反省や自責の念を認識したところで、「経営責任と再生計画の方向性」を協議していく。
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再生計画策定の現場では、経営責任が問われる。歴史を創ったリーダーの覚悟、決意が、将来の礎を作る源になる!


(中堅幹部・後継者 池溜幸一課長)
それでは、会議を再開します。まず、池瑠社長にコメントを頂きたいと思います。

(経営者 池溜氏)
うむ。これまで、池溜幸一課長が報告してくれた株式会社イケルの再生計画案「株式会社イケルの経営が困難になった原因」については、大変的を得ていると思う。
其池部長が「経営を管理する立場なのにいったい何をやっていたのでしょう。」という自責の念を話していたが、それ以上に、私自身の経営感覚が麻痺していたのかもしれない。
会社を実の子供のように育ててきて・・・今、子供が苦しんでいる!親が子供を振り回していたのかもしれないな。子供の成長に合わせて、新しい指導者やコーチが必要だったんだろう。
とにかく、今こそ、変革しなければならないと思う。そこで、皆が言い辛いことは谷先生とあらかじめ打合せしておいた。つまり、「再生計画達成にむけて」に必要な経営責任の件だ。それを今から、発表する。

まず、第一に、私自身の経営責任についてだが、一番の経営責任があることを認識している。本来は辞めることも考えたが、私は連帯保証人となっている身であり、中小企業ではそうはいかない。多額の債務がある以上、債権者に対し、迷惑をかけてはならない。
そこで、私は、経営責任を取り、代表権のない会長に降格処分にしてもらいたいと思う。
いずれにしても、債権者である金融機関が合意されての話だが、連帯保証人としての立場からも、取締役としての任は全うする。ゆえに、再生計画をまとめる行程で臨時取締役会を開催し、債権者が納得できる新社長を決めてもらいたい。その社長を精一杯、支援していきたいと思う。もちろん、会長としての私の報酬も下げる必要がある。プロジェクトで検討してもらいたい。
第二に、個人と会社で保有している不動産を債務圧縮のために、売却し、債務圧縮に充てる。
実は、これまでに、其池経理部長を通じて私個人が保有する不動産ABと株式会社 イケルの保有する遊休不動産Cの不動産鑑定を実施している。個人不動産ABについては、正常価格が3,000万円と出たが、ありがたいことに私の旧友がその金額で任意売却に応じてくれる。ここは、サブ銀行の担保に入っているので、売却金額を一括して、サブ銀行に返済する。連帯保証人として、返済責任を果たし、同時に、会社への求償権も放棄する。
次に、会社保有の有休不動産Bは正常価格で5,500万円と出た。これについては、簿価が3,000万円なので、2,500万円の売却益が見込める。ここは、メイン銀行の担保に入っているので、売却金額を一括して、メイン銀行に返済する。

ホワイトボードに書いておいたが、大体、こんな具合になるだろう。

表 (略)

以上が私の経営責任の取り方と考えている。谷先生、よろしければ、ここでコメントを頂けませんでしょうか?

(経営コンサルタント 谷氏)
了解致しました。皆さん、今、池溜社長がご自分の経営責任について触れられました。私が、申し上げたいのは、今回の我が社の現状に対して、真摯に向き合われ、これからの未来を託すために、出処進退を明確にされたということでしょう。
実は、中小企業再生支援協議会の枠組みでも、10件に1件程度しか、再生支援のスキームに乗らない傾向があります。それはなぜかというと、経営体として、瀕死の状態での相談が多いからなのです。ところが、我が社は、そうではありません。近年の分散投資と慢性赤字体質が問題。そこに、社長が気づかれて、経営改革のため、“急性疾患”の時に、身を引く決断をされたのです。どうぞ、発展的にプロジェクトで協議を続けて下さい!(続く)


【まとめ】再生計画協議では“経営者”の出処進退、経営責任の明確化が大事!
1.再生計画策定時は、経営責任の明確化が前提~経営者の保身と権限維持の姿勢を捨てること
2.再生計画策定時は、組織風土改革のチャンス~同時に組織の若返りを計るのだ。

by 21世紀経営クラブ 株式会社オリナス 谷口行利


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