【オリナスコラム】地方中小企業再生!<13回>あなたの会社の経営力は大丈夫ですか?
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前回迄のあらすじ;緊急会議で、池溜社長の後継者、池溜幸一課長が示した「株式会社イケルの経営が困難になった原因の報告を受け、「再生計画達成にむけて」において、社長自信が出処進退を含めた経営責任を明確化した。池溜社長は自ら、債権者を納得させるための方策を明示して、未来をみつめた経営に期待を繋いでいくのだった。
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再生計画策定を通じて、後継体制が生まれることもある。ただでさえ、人材が限られている中小企業。
新しい後継者が“茨の道”をしっかりと乗り越えていけるよう、古参の幹部の経営責任について納得を
得ながら、協力体制を作ることも重要なことだ!
(中堅幹部・後継者 池溜幸一課長)
谷先生、どうもありがとうございます。
皆さん、私は、「会社を実の子供のように育ててきて・・・今、子供が苦しんでいる!親が子供を振り回していたのかもしれないな。子供の成長に合わせて、新しい指導者やコーチが必要だったんだろう。」という池瑠社長のお話を聴いて、本当の意味で後継者として語る資格があるか、どうかはわかりません。つまり、この私的整理の現実を受け止め、中堅幹部として社長が手塩にかけてきた株式会社イケルを存続発展させるべく、どれだけ真摯に貢献してきたか、をうまく整理できません。私にも、経営責任の一端があるに違いありません。
しかし、谷先生がおっしゃったのは、明快です。中小企業は株式公開会社のように、資本と経営が分離されていない。債権者の方からも、会社を経営するための資金調達一つとってみても、経営者個人の人的担保が求められているのが現実です。
だからこそ私は、中小企業の経営者の息子として、そのリスクから逃げず、池瑠社長の 失意を胸に秘めた上で、株式会社イケルの再生に賭けることを決意しました。
実は、今日、中小企業再生支援協議会と谷先生から連絡を頂いたのですが、今回の株式会社イケルの5つの金融機関への再生計画説明会は、3日後に決定しました。
皆さんと共に策定する再生計画を説明し、リスケジュールの同意を得るために全力を挙げたいと考えています。つまり、皆さんにも無理難題を要請することになりますが、ご支援を頂きながら、新社長として、株式会社イケルを再生させます。
是非、ご協力をお願いします。(一同に対して、深々とお辞儀する)
(取締役 川氏)
池瑠課長ご心配には及びません。先日、池瑠社長と谷先生から別途に説明を受け、現在の状況をしっかり把握しているつもりです。取締役会としての責任をそれこそ痛感しています。ましてや、武さんや藤さんと私は60歳を越えているし、そろそろ潮時です。もちろん取締役を辞任する覚悟はできています。でも金庫番でやってきた其池部長は取締役会に、いろいろなシグナルを送っていたのは事実です。彼の経営責任については、債権者の了解が得られることを前提に、ご配慮頂けるといいのではないでしょうか。
(経営者 池溜氏)
そうだな。私もそう思う。其池くんは、我が身を帰りみず、安易に借入金に依存しないよう、いろいろな意見具申をしてきた。手駒として、都合のいいように振り回した私にこそ、責任がある。
(経理部長 其池氏)
池瑠社長、川取締役・・・私も説明不足、いや力不足でした。
(中堅幹部・後継者 池溜幸一課長)
谷先生、このあたりでアドバイス頂けますか?
(経営コンサルタント 谷氏)
えぇ、そうですね。池瑠課長のご説明に対して、池瑠社長や川取締役、其池部長からのコメントを私も真摯に拝聴致しました。
「再生計画達成にむけて」について、一番重要なことについて、既に、意思統一ができているように思います。この意思統一が前提にあれば、債権者説明会での同意形成の可能性は非常に高まりました。
第一に、池瑠社長の社長退任。経営組織を一新し、若い後継者の池瑠課長が、次代のリーダーとして、会社を再生する責任を担う。各取締役も経営責任を取り、退任を覚悟。第二に、個人と会社で保有の不動産の任意売却が可能で、債務圧縮に充当。残高プロラタ※注でリスケジュールを要請。ホワイトボードに書いておいたが、大体、こんな具合になるだろう。第三に、担保処分返済後の借入金残高11,500万円を向こう5年間での赤字部門の撤退と各部門への集中戦略により営業キャッシュフローを獲得し、返済に充当することに無理はありません。
この後、取締役の皆さんも含めて、池瑠社長、池瑠課長にも同席頂き、個別協議を行いましょう。その上で、明日夕方、最終的に、経営体制を含めた合意形成を行いましょう。池瑠社長、池瑠課長それでよろしいですね?
(経営者 池溜氏)
それで結構です。よろしくお願いします。
(中堅幹部・後継者 池溜幸一課長)
了解致しました。この後、池瑠社長と谷先生と進め方を協議させて下さい。(続く)
by 21世紀経営クラブ 株式会社オリナス 谷口行利
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