株式会社オリナス: 【オリナスコラム】これからどうなる?企業のプレゼンテーション<第24回;最終回>真・善・美を追求し、情報発信。それが、プレゼンテーション
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プレゼンテーションは(ランキングやデータ、キャッチコピー等を通じて)お客様を“説得”するコミュニケーション技術と言えます。」と申し上げました。本当に、そう思います。
しかし、なんだか、腹に落ちないというか、果たしてそれだけでいいのか?という疑問が湧いてきます。例えば、お客様が商品やサービスを店側に遠慮せずに、自由に、売場や展示場を見ようとしているのに、その“領海(=売場や展示場)”に入った途端、スタッフがアプローチしてくるのは、緊張感や恐怖心の連続かもしれませんね。
一方、売り手側の研修やミーティングでは、“どうすればお客様にスムースにアプローチできるか?”を真摯に話し合っています。
つまり、お客様に、自社の存在に気づいて頂くことやストレスなく売場や展示場にお入り頂き、お客様の5つの“不”(不安、不満、不足、不快、不信)や質問等に応える何らかのプレゼンテーションを示しながら、次の行動(スタッフへの質問や相談)を起こして頂くためのプレゼンテーションが求められます。
今、「食の偽装問題」が生協の“看板”を揺るがしています。
先日、ある地方都市の一流ホテルに滞在した時のこと・・・朝食会場のレストラン入口に、今日の食材の手書き“原産地表示”板が掲げられていました。「牛肉は○○産、ポテトは○○産、プチトマトは○○産、ブロッコリーは○○産…」というふうに約20項目に至っています。手書きで、デザインがお洒落とは決して言えませんが、なぜか見入って、信頼感を覚える自分がいました。
そして、とある県の生協の掲示板を見ると、お客様から寄せられた質問というか、苦情が掲示されていました。その内容は「生協に**産のものが売れられているとはショックです。信頼が…」というものです。そして、その苦情に対する店側の回答として、食料自給率から始まる**産も導入している事情説明と信頼回復への決意が示してありました。
私はスーパーでの買物が趣味や気晴らしの一つである一消費者で、生協利用経験ももちろんあります。私の場合は、店頭の**産の産地表示のある商品を見て、あること自体に違和感はなく、購入対象から外していました。ところが、この質問を寄せられた組合員さんからすれば、生協に、「**産が売られているなんて…」信じられないということなのでしょう。
いずれにしても、この組合員さんは、生協に「**産があるはずがない」と信じ、青果コーナーや商品ラベルに書いてある**産の表示も見えず、生協さんを信頼して、購入されてきたのです。逆に言えば、そういう意味では、私は生協に対して厚い忠誠心を持っている消費者ではないのでしょう。
いずれにしても、一定の強い支持を得て、“安心や信頼”を標榜してきた生協であっても、こういった組合員(消費者)の期待を超える価値だけでなく、デメリット情報も常に、プレゼンテーションしていなければならないという証左なのでしょう。
次に、違う視点からプレゼンテーションを見つめて見ましょう。
拙宅のことで恐縮ですが、今年、長女が大学受験の時期を迎え、親子ともに不安のセンター試験、4月以降(娘が)どうなるのかの親の不安感や焦燥感に襲われました。(二度とこんな経験はしたくはないですが、6年後にまた来る予定です)。
特に、私の場合、妻の体調が万全でなかったため、家事のフォローや受験旅行に同行する体験も致しました。その渦中の独立行政法人大学(旧国立大学)を受験同行してのこと…保護者として、初の長女を送り出す立場から、独立行政法人大学の公式ホームページや綺麗な学校パンフレット等をみても、“本当にそうなのかな?”という不安、“実際、学生はどう感じているのだろう?”という疑問を実際に感じていました。
そこで配布されていた資料の中に、在学中の学生達が編集・発行していた手書きの冊子が目に留まり、それを隅々まで見て、妙に安心した自分がいます。
そう、理屈抜きで、相手の立場でプレゼンテーションされたものが信頼されるという重要な事実を再認識するのです。
確かに、プレゼンテーションは“説得”の技術です。ただ、それだけでは弱く、お客様の立場になりきり、お客様の視点で、価格や納期等の緒条件、他社比較品との優劣をともに考え、お客様の判断基準自体が“混乱”、“優柔不断”モードの時には、価値判断を整理し、納得、感動をして頂くプレゼンテーションが求められています。
しかし、そもそも、自社の商品やサービスにお客様の期待を超える何かがあるか!
つまり、真のプレゼンテーションとは、“真・善・美“を踏まえたお客様の視点で真摯に情報発信し、お客様に次の行動(相談や見積もり依頼等)を起こして頂く総合対応力だと言えるでしょう。
これまでの歴史や報道は、いかに、綺麗に流暢に動画やプレゼンテーションソフト、パフォーマンス人材を活用しても、“上げ底”では、“倍返し”になり、“損して、得とれ!”が重要なのだと、教えています。(完)
※ 本号を持ちまして、「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」全24回を終了致します。お読み頂き、誠にありがとうございました。
※ 私ども21世紀経営クラブは、今回のプレゼンテーションコラムの記載内容や自社のプレゼンテーション展開に関するご質問やご相談を承っております。最寄りの事業所までお申し付け下さい。
◇株式会社目加田経営事務所(那覇、上海、関西、ロンドン) http://www.mekata.co.jp/ TEL.098-864-0331 (代表)
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>>>バックナンバーのご紹介
第1回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2006年1月)
第2回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2006年2月)
第3回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2006年3月)
第4回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2006年4月)
第5回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2006年5月)
第6回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2006年6月)
~的確なアプローチでお客様を自らの場に誘い込もう!
第7回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2006年7月)
~“先々の先”を踏まえた的確なアピールを進めよう!
第8回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2006年8月)
~転ばぬ先の杖!知的所有権対策も視野におこう!
第9回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2006年9月)
~“鳥瞰図”の視点から、プレゼンテーションを見直そう!
第10回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2006年10月)
~お客様にわかりやすく“価値”を伝えるメッセージが消費を促す!
第11回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2006年11月)
~展示会は経営戦略を具体化する最高の舞台!
第12回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2006年12月)
~企業プレゼンテーションが経営戦略の成否を握る!
第13回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2007年1月)
~展示会プロモーションの位置づけを経営方針の中で明確化する!
第14回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2007年2月)
~アピールし、数字を得、人づくりの場として積極的に活用
第15回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2007年3月)
~お客様からお問い合わせを頂くための善循環シナリオの構築
第16回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2007年4月)
~色心得はプレゼンテーションの名脇役
第17回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2007年5月)
~お客様の受ける価値をピンポイントでアピールする!
第18回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2007年6月)
~アイコンタクトに勝るプレゼンなし、そして表現を駆使して!
第19回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2007年7月)
~自社のマーケティングセンスを客観的に見つめてみよう!
第20回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2007年8月)
~限りなく、成果を求めて!
第21回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2007年9月)
~お客様との共感と展示会場での一体感を醸成しよう!
第22回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2007年10月)
~プレゼンテーションの原点と人間力は大丈夫ですか?
第23回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2007年11月)
~お客様の声を活かすプレゼンテーション昨今
第24回;「これからどうなる?企業のプレゼンテーション」(2008年2月)
~真・善・美を追求し、情報発信。それが、プレゼンテーションby 21世紀経営クラブ 株式会社オリナス 谷口行利
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