株式会社オリナス: 【第16回】「これからどうなる?企業のプレゼンテーション~色心得はプレゼンテーションの名脇役!」
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「これからどうなる?企業のプレゼンテーション~色心得はプレゼンテーションの名脇役!」
4月に入り、絶好のプレゼテーションの機会である展示会が目白押しです。特に、東京ビッグサイトでは30近いプレゼンテーションが企画されています。
この4月、興味深い展示会が開催されました。明日を創るカラーデザイン見本市「カラーセッション2007」です。全体的にコンパクトな展示会でしたが、“色”をテーマにしたプレゼンテーションの中には、目を奪われるブースもあり、また、時代へのメッセージも感じさせる展示会でした。
例えば、皆さんは、企業のプレゼンテーションにおいて、色彩計画も検討されているでしょう。色彩計画で検討する色は、商品はもちろんのこと、イメージ、デザインや包装、店舗設計、ディスプレィなどで重要な要素です。今回の展示会でも、塗装技術の高まりによる豊富なバリエーションカラーの乗用車や20色以上もあるS社の携帯電話など、まさに“十人十色”のカラフルさが目立っていました。
色は、色相(=色合いの違い)、明度(=明るさ、暗さ)、彩度(=冴え方、鮮やかさ)の3つの要素から分析できます。そして、展示会ブースの色彩のポイントとしては、次のような基本もあり、これらを踏まえて、十分に検討する必要があるでしょう。
・ コンパクトなブースを広く見せたいときは明るい色を使う。
・ 天井が低いブースを高く感じさせるときは天井を壁よりも明るい色にする。
・ ブースの奥行きを感じさせたいときは奥の壁を両側の壁よりも明るい色にする。
一方、色は品位や安全などを示す記号でもあります。例えば、パック詰め鶏卵のラベルはLLで赤、Lで橙、Mで緑。高圧ガスボンベでは誤使用を回避するため、酸素は黒、アンモニアは白、水素は赤・・・そして、最後に“止まれ”が赤、“注意”が黄、“進め”が青の交通信号などが挙げられるでしょう。
ところで、高齢化社会を迎えて、ユニバーサルデザインの視点からも色は重要。
このユニバーサルデザインはバリアのない世界を最初から構築することであり、商品等の対象物を目立たせ、購買意欲を喚起するということだけが色の役割ではなく、できるだけ多くの人が利用できるようにするという全体最適の考え方です。特に、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(http://www.cudo.jp/)は、遺伝子のタイプの違いやさまざまな目の疾患により、色のみえ方が一般の方よりも異なる人(色弱者)が500万人以上日本に存在すると発表しています。
例えば、交通信号で述べた赤や緑によっては、色弱者に見えずらいことを述べています。そこで、同機構はカラーユニバーサルデザイン(=CUD)の視点を提唱し、この問題をクリアした商品やサービスへの認証制度を設置しています。導入例としては、病院の案内表示システム、ナビゲーション、案内地図、デジタル複合機、緑色のレーザーポインター等などが紹介されています。以上のように、色は企業のプレゼンテーションには欠かせない検討事項となっているのです。
ここで、忘れがちな光源についても考えてみましょう。
つまり、展示会のブースで、色の細部にはこだわっても、照明によっては台無しになるという事実です。
私の知る方が、その土地の文化レベルを計る定点観測ポイントとして、花屋さんのディスプレィとレストランやホテルなどでの(間接)照明の使い方を挙げられていました。これは非常に興味深い視点で、色と光源の使い方ということになります。
別な表現では、色がその商品の持つ個性とするなら、光源はその個性の見せ方、演出の仕方ということでしょうか。要は、光源により色の見え方が異なることを演色、色の見え方に及ぼす光源の性質を光の演色性といい、平均演色評価数が100に近いほど、演色性がよく、色彩が忠実に表現されるのです。
例えば、香ばしい香りと甘酸っぱいリンゴのような赤色が、青みの強い蛍光灯の展示会の下では黒ずんで紫ががって見えてしまいます。あ~どうして、電球での下で見せなかったのだろうと反省してもあとの祭り。
他にも、スポットライト照明による効果演色、光の色相差を示す色温度などを考慮した利用者視点のブースづくりを心がけたいものです。
特に、光源による色の見え方については、下記の松下電器産業ホームページにある「あかり講座」が詳しいのでどうぞご参照下さい。
有限会社オリナス代表取締役 谷口行利
※ 1;自然光と自然光源 http://national.jp/college/akari/akari_01.html
※ 2;照らされた色を忠実に再現するhttp://national.jp/college/akari/akari_02.html
※ 3;明かりの特性によって照明演出http://national.jp/college/akari/akari_04.html
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