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株式会社オリナス: プレゼンテーション物語 第四話 いざプレゼンへ

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プレゼンテーション物語 第四話 いざプレゼンへ

清水課長と河野くん、それぞれの思いで勝手に仕事が進んでいくエコ・フレンドリー社。
清水課長は展示会用で取引業者を増やすためのPRグッズとしてパンフレットを作成しよう
と思っていたのですが、河野くんはエンドユーザー向けのカタログのようなパンフレット
を作成してしまいました。

登場人物

浜田部長:エコ・フレンドリー社の営業部長 柔和な性格
清水課長:エコ・フレンドリー社の営業課長 物事をスパスパ切るのが得意
大野さん:エコ・フレンドリー社の総務女性 不安性な性格
河野くん:エコ・フレンドリー社の営業担当 広報の腕はピカ一なのだが…


清水課長と河野くん、それぞれの思いで勝手に仕事が進んでいくエコ・フレンドリー社。
清水課長は展示会用で取引業者を増やすためのPRグッズとしてパンフレットを作成しよう
と思っていたのですが、河野くんはエンドユーザー向けのカタログのようなパンフレット
を作成してしまいました。

印刷は一万部すでに発注済み。
仕方なくこのパンフレットで展示会での勝負を挑むことになったのですが…

河野くん「清水課長、なんかウチのブースってまったく人が寄ってきませんね。」

清水課長「おかしいなぁ。
     セミナーで学んだようにちゃんとアピールしているつもりなのだが。
     でも、おまえがつくったこのPRパンフレットもさっぱりじゃないか。」

河野くん「ブースの作りが悪ければパンフレットだってさばけませんよ。」

大野さん「それってコンパニオンしている私が悪いみたいじゃない。
     そりゃ、よその大手さんはちゃんとしたコンパニオン使っているから人が寄っ
     てくるでしょうけど。
     私だってこれでも精一杯努力してるんだからっ!」

河野くん「いやいや、大野さんが悪いわけじゃないって。
     でも、我が社の製品って画期的なものだと思うんですけどね。
     何が悪いんでしょうか?」

清水課長「う~ん。やはり他のところのように商品案内のビデオも用意するべきだったか。
     おっ、一人こっちを見ている人がいるぞ。」

大野さん「じゃ、私がちょっと行ってきますね。
     こんにちは。我が社の商品にご興味がおありですか?」

お客さん「あ、いえ…」

大野さん「よかったらパンフレットをお持ちください。
     この商品はですね、従来のものと違って…」

河野くん「大野さんったら、はりきっちゃって。
     でも、どう見てもあの人は業者さんじゃないですよね。
     ジーパンで普段着だし、首からカメラさげてるし。
     コンパニオン目当てのカメラ小僧ですよ、きっと。」

清水課長「ふぅ。一体我が社のブースのどこが悪いのだろうか…」

清水課長が悩んでいる原因である、エコ・フレンドリー社の展示ブース。
会社のカラーである緑を基調として、清潔感を持たせてとてもシンプルにまとまっている。
今回の展示品の目玉である「フレンドリーソイル。」
環境に優しく、手軽に施工できる舗装材として売り出しており、今回はこれを扱ってくれ
る代理店を募集するということで展示会に乗り込んだ。

ブースには商品サンプルの展示と施工例のパネル。
そして商品名をデカデカとのせたパネルの下には、商品の特徴の説明が載せられていた。
が、そのパネルを読んでいく人は少ない。

清水課長「興味をひく人さえいてくれれば、あとは私が学んだ営業テクニックで口説き落
     とすのだが。
     ブースの作りは他のところにひけを取らないと思うのだがな」

河野くん「やっぱコンパニオンの力、ですかね?」

大野さん「う~ん、残念!逃げられちゃったわ。
     こっちが一生懸命ウチの商品を説明しているのに、どうしてわかってくれない
     のかしら。」

河野くん「そんな強引な方法をとるから、合コンで狙った相手に逃げられるんだよ。」

大野さん「なにぃ~っ!
     河野くんこそいつも消極的だから、狙った相手も落とせないんじゃないの。
     ビジュアル重視だかなんだかしらないけど、黙ってたって女の子は口説き落と
     せないわよっ!」

清水課長「まぁまぁ二人とも落ち着いて。
     しかし、二人の言うことももっともだな。
     あまり迫っても相手は興味を失う。しかし、待っているだけでは誰も興味をひ
     いてくれない。
     一体、どうすれば目の前にいるたくさんのお客さんを呼ぶことができるのだろ
     うか…」

河野くん「清水課長、ボクちょっと他のブースを偵察に行ってきます。
     何かつかめるかも知れないですから。」

清水課長「わかった。後で私も交替して偵察に行くことにしよう。」

こうして河野くんと清水課長は、他の人気ブースの偵察に行くことに。
そして、展示会の一日目が終了。
夜、三人で夕食を取りながら反省会をすることになりました。

清水課長「河野くん、何かわかったことはあったかね?」

河野くん「う~ん、何がそうさせるのかはわかりませんが、人気ブースの展示パネルって
     何となく読みたくなるストーリーがあるんですよね。」

清水課長「ストーリーか。そういわれればそうかも知れない。
     私の方は接客に注目してみたのだが、つい引き込まれてしまったブースの説明
     員はうまいな。
     最初に『何か今お困りなことはおありでしょうか?』と言ってくるんだよ。
     たまたま我が社でも困っているところにピッタリの商品だったから、つい話し
     込んでしまってね。
     帰ったら部長に購入の相談をしようかと思ったよ。」

大野さん「清水課長、それってミイラ取りがミイラになるっていうのじゃないですか?
     でも今ので、展示パネルと接客方法に秘密があるっていうのはわかったわね。
     具体的にはどうすればいいのかしら?」

河野くん「それがわかれば苦労はしないけどな…」

清水課長「そういえばちょっと耳寄りの情報を仕入れたんだが。
     別の人気ブースに行ったときに、展示パネルや接客に対してアドバイスをして
     いる人がいたんだよ。
     最初はその会社の上役かとも思ったんだが、別のブースでも同じようにアドバ
     イスをしているその人をたまたま見かけてね。
     気になったんでそのブースの人に『あの人は?』と聞いたら、
    『プレゼンテーションアドバイザーです。』って教えてくれたんだ。
     そんな人がいるとはね。」

河野くん「じゃぁ、明日もひょっとしたらその人あらわれるかもしれませんね。
     清水課長、その人にぜひアドバイスしてもらいましょうよ。」

大野さん「そうね、それがいいわ。」

清水課長「うぅむ。その人が都合良く現れてくれればいいのだが…」

展示会初日は大失敗をしたエコ・フレンドリー社。
そこでいろいろと調査した結果、得た収穫の一つに「プレゼンテーション・アドバイザー」
の存在が。
果たしてエコ・フレンドリー社はその人を見つけて、適切なアドバイスを受けることがで
きるのでしょうか?

<続く>


●今回のポイント
1.人が興味をひく流れをつくる展示方法になっているか?
2.商品の良いところばかりを押しつける説明をしていないか?
3.ターゲットを間違えた説明をごり押ししていないか?

さて、エコ・フレンドリー社初の展示会はこの先うまくいくのでしょうか?
それは次回のお楽しみです。

コーチ ユーアンドミー 古賀 ひろのり(オリナスパートナー)
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