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株式会社オリナス: プレゼンテーション物語 第一話 それは突然訪れた

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プレゼンテーション物語 第一話 それは突然訪れた

 エコ・フレンドリー社。ここは環境整備を売り物にしている会社。
 人数はわずか30名ほどの会社であるが、親会社であるエコロジカルサービスからの仕事で
今まで売上を順調に伸ばしてきた。
 しかし、親会社のエコロジカルサービスから突然一本の電話が…

【登場人物】

浜田部長:エコ・フレンドリー社の営業部長 柔和な性格
清水課長:エコ・フレンドリー社の営業課長 物事をスパスパ切るのが得意
阿万氏 :エコロジカルサービスの発注窓口担当 冷淡な口調でものを言う
大野さん:エコ・フレンドリー社の総務女性 不安定な性格
河野くん:エコ・フレンドリー社の営業担当 広報の腕はピカ一なのだが…

【概  要】
エコ・フレンドリー社。ここは環境整備を売り物にしている会社。
人数はわずか30名ほどの会社であるが、親会社であるエコロジカルサービスからの仕事で
今まで売上を順調に伸ばしてきた。
しかし、親会社のエコロジカルサービスから突然一本の電話が…

大野さん  「はい、エコ・フレンドリーです。あ、阿万さん。お世話になります。
       え、浜田部長ですか?少々お待ち下さい。
       浜田部長、エコロジカルサービスの阿万さんからお電話です。」

浜田部長  「はい、浜田です。あ、阿万さん。いつもお世話になります。」

阿万氏   「浜田部長ですか。
       ちょっとお話しがあるのですが、弊社に今からご足労願えないでしょうか?
       大事な話があるのです。」

浜田部長  「え、今からですか?
       まぁ何とか時間を作って伺います。
       あ、そうだ。
       先日の受注の件もありますので、課長の清水も連れて行ってもよろしい
       でしょうか?」

阿万氏   「あ、あぁ。まぁそれはかまわないが…」

浜田部長  「では一時間ほどでそちらに伺います。」 

電話を切った浜田部長。
エコロジカルサービスの阿万さんの口ぶりがいつもよりもよそよそしいのを感じてはいたが、
清水課長を連れて言われたとおりエコロジカルサービス社へ足を運んだ。

阿万氏   「忙しいところ来て頂きありがとうございます。」

浜田部長  「いえいえ。ところで一体どんなご用で?」

阿万氏   「実は大変申し上げにくいのですが、今まで御社へ回していた発注の件。
       あれを今度から自由入札制度に変えることになりまして」

清水課長  「え、発注を自由入札に!?
       それじゃぁ、今まで御社の仕事だけでやっていた我が社はどうなるのですか!?」

阿万氏   「何も我が社はエコ・フレンドリー社を規制していたわけではないですよ。
       あなた方が自分から外に営業に行かなかっただけのことでしょう。
       今後は自分たちで営業して、自分たちでお仕事を取ってくるようにお願い
       しますよ。
       我が社もあなた方からの提案は最優先でお聞きします。
       しかし、他の会社の製品よりも劣っているようであれば、そちらを使わせて
       頂きますので」

清水課長  「そ、そんな。急にそんなこと言われても。
       そもそも我が社はエコロジカルサービスの子会社じゃないですか。
       それを急に放り出すなんて」

浜田部長  「清水君、口を慎みたまえ。
       それよりも、一体どういったいきさつでそうなったのですか?」

阿万氏   「我が社も危機を迎えているのですよ。
       御社が我が社の子会社であることは認めます。
       しかし、今や自由競争の時代です。
       それに我が社が倒れればあなた達も倒れる、なんて連鎖的なことも避けたい
       じゃないですか。
       あなた方もそろそろ自立を考えた方がいい。」

浜田部長  「…わかりました。
       阿万さんを責めても、もう決定したことだから仕方ないですよね。
       清水君、とりあえず社に帰って対策会議だ。
       阿万さん、それでは失礼します。」

清水課長  「浜田部長、そんな簡単に済ませていいのですか?」 

怒りをあらわにした清水課長とは逆に、表面上は冷静にとりつくろう浜田部長。
しかし、心の中は穏やかではなかった。
社に戻った浜田部長と清水課長の表情は暗い。
その表情を見て、大野さんが心配そうに声をかけてきた。

大野さん  「浜田部長、どうしたんですか?なんだかくらい顔をして…」

浜田部長  「あ、大野さん。ちょっと困ったことになったよ。」

大野さん  「え、どうしたんですか?」

浜田部長  「実は親会社のエコロジカルサービスから仕事が回ってこなくなるんだ。
       今度から自由入札形式になる。
       そうなると我が社も他の会社に向けての営業を始めないと…」

大野さん  「えぇっ!そ、そんな。
       じゃぁ、これから仕事の量が減っていくって事ですか?
       そうなったらこの会社、やっていけるのですか?
       今までエコロジカルサービスからの仕事があったから、他の会社に対しての
       営業なんてやったことないじゃないですか。」  

大声で騒ぎ出した大野さんの声を聞いて、駆けつけたのは営業で広報担当の河野くん。

河野くん  「浜田部長、どういうことですか?
       だから私は今まで口を酸っぱくして、もっと外に目を向けなければと言って
       いたんです。
       私が外向けの営業をやろうって言っても、清水課長からは余計な仕事を増やす
       なって言われてたじゃないですか。
       この間も自社のパンフレットを企画しようと思ったら、そんなのはムダだって
       言われるし」

浜田部長  「なに、そんなことがあったのか?
       清水君、どういうことかね?」

清水課長  「え、い、いや。
       しかし、エコロジカルサービスからの仕事一本でやってきた我が社には、
       外向けの営業なんて関係なかったじゃないですか。
       浜田部長だってそのつもりだったんでしょう?」  

頭を抱えだしたエコ・フレンドリー社の一同。
とりあえずこの報告を社長にすることにしたのだが…

<続く>

 


●今回のポイント
1. 企業の状況は日々刻々と変化していく
2. プレゼン営業を必要としない、という状況はない
3. 責任のたらい回しは何の成果も生み出さない

さて、エコ・フレンドリー社はこの状況をどのように打破するのでしょうか?
それは次回のお楽しみです。

 

コーチ ユーアンドミー 古賀 ひろのり(オリナスパートナー)
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